空き家のミカタ

大阪市の空き家・解体補助金2026年度|24区の申請窓口・対象条件・受給金額を一覧で確認

空き家のミカタ編集部|宅地建物取引業者(大阪府知事(1)第65646号)
大阪市の区役所外観。空き家補助金の申請窓口として各区まちづくり推進課が担当している

大阪市の空き家・解体補助金は、2026年度(令和8年度)も継続されています。解体(除却)補助で最大200万円、改修補助で最大300万円が利用可能ですが、予算に限りがあり年度途中で受付終了になるケースも少なくありません。

この記事では、大阪市の補助金制度を2026年度版として一覧表で整理し、24区それぞれの申請窓口リンク・対象条件・申請手順のHowToをまとめます。「補助金が使えない場合の選択肢」についても最後に解説しています。


大阪市の空き家・解体補助金2026年度一覧

大阪市では、主に4種類の補助制度が空き家・老朽建物を対象に設けられています。

制度名種別補助上限額主な対象
狭あい道路沿道老朽住宅除却促進制度(重点対策地区)解体戸建100万円・集合200万円密集市街地の老朽木造住宅
狭あい道路沿道老朽住宅除却促進制度(対策地区)解体戸建75万円・集合150万円対策地区内の老朽木造住宅
老朽危険建築物除却補助(一般)解体75万円程度老朽危険認定建築物
空家利活用改修補助(住宅再生型)改修75万円/戸性能向上改修後に住宅活用
空家利活用改修補助(まちづくり活用型)改修300万円/件地域施設・子育て支援等への転用

ポイント:解体補助か改修補助かで制度が全く異なります。「建物を壊したい」なら除却補助、「建物を残して活用したい」なら改修補助です。どちらが有利かは物件の状態・エリアによって変わります。


補助金ごとの対象条件を詳しく確認

1. 狭あい道路沿道老朽住宅除却促進制度

密集住宅市街地の防災性向上を目的とした制度で、狭い道路に面した老朽木造住宅の解体費を補助します。

項目対策地区重点対策地区
補助率工事費の1/2工事費の2/3
戸建住宅上限75万円100万円
集合住宅上限150万円200万円
道路幅員条件4m未満6m未満
建築年代条件昭和25年以前昭和56年5月31日以前
対象区域約3,800haの指定区域上記のうち重点エリア

対象区域の主な区:淀川区・旭区・都島区・福島区・鶴見区・城東区・東成区・生野区・天王寺区・大正区・阿倍野区・西成区・平野区・東住吉区・住吉区・住之江区の一部

2. 老朽危険建築物除却補助(一般)

倒壊の危険がある建築物を対象にした一般的な除却補助です。事前に行政の審査で「老朽危険建築物」に認定される必要があります。

項目内容
補助上限工事費の1/2以内・75万円程度(年度により変動)
所得条件前年度所得が一定額以下(担当窓口に要確認)
認定条件行政現地調査で老朽危険建築物と認定されること
税金滞納固定資産税等の滞納がないこと

3. 空家利活用改修補助

空き家を改修して活用する場合の補助です。「壊さずに使いたい」場合に有効ですが、活用用途の継続が条件になります。

補助タイプ補助対象の工事内容上限額
住宅再生型バリアフリー・省エネ・耐震改修など性能向上工事75万円/戸
まちづくり活用型子ども食堂・高齢者サロン・地域集会所等への転用工事300万円/件

補助金申請の6ステップ(申請から受取まで)

補助金申請に必要な書類一式。見積書・登記事項証明書・申請書などが並んでいる

補助金申請には複数のステップが必要で、全体で2〜4ヶ月かかります。以下の手順に従って進めてください。

ステップ1:担当窓口に事前相談(4〜6月が理想)

物件がある区の区役所「まちづくり推進課」または「大阪市住まい情報センター」(06-6242-1177)に連絡します。「この物件は補助の対象になりますか?」という確認だけでもOKです。対象地区かどうか・所得条件を満たしているかは窓口で教えてもらえます。

予算は年度初めに多く、年度が進むにつれて枠が埋まります。4〜6月に相談を始めることが重要です。

ステップ2:現地調査・老朽度判定

相談後、行政担当者が現地調査を行います。解体補助の場合は「老朽危険建築物」の認定が必要です。調査から判定結果まで通常2〜4週間かかります。この時点では費用は発生しません。

ステップ3:申請書類の準備・提出(着工前が絶対条件

主な必要書類:

  • 補助金交付申請書(窓口でもらえる)
  • 解体または改修工事の正式見積書(業者から取得)
  • 建物の登記事項証明書(法務局で取得・600円)
  • 現況写真・建物配置図
  • 前年度の所得証明書(所得要件がある場合)

工事着工前の申請が絶対条件です。「業者に声をかけてしまった」程度なら問題ありませんが、着工後の申請は一切受け付けられません。

ステップ4:交付決定通知を受け取ってから着工

審査後に「補助金交付決定通知書」が届きます(通常2〜4週間)。この通知書が届いた後にのみ、工事に着手できます。通知前に着工すると補助金が不交付になるため、必ず待ってください。

ステップ5:工事完了後に実績報告書を提出

工事完了後、期限内(通常は3月末)に実績報告書・写真・領収書を提出します。写真は着工前・工事中・完了後の3段階で撮影しておくとスムーズです。

ステップ6:補助金の振込

実績報告書の審査後、指定口座に振込まれます。工事完了から振込まで通常1〜2ヶ月かかります。


大阪市24区の担当窓口一覧(まちづくり推進課)

区役所窓口での相談。空き家補助金の申請は物件がある区のまちづくり推進課が担当する

補助金申請は物件がある区の区役所が窓口です。各区の「まちづくり推進課」または「都市整備課」に問い合わせてください。下表の区名リンクから各区役所の公式ページに直接アクセスできます。

区名担当課(目安)区役所公式ページ
北区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/kita
都島区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/miyakojima
福島区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/fukushima
此花区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/konohana
中央区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/chuo
西区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/nishi
港区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/minato
大正区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/taisho
天王寺区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/tennoji
浪速区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/naniwa
西淀川区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/nishiyodogawa
淀川区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/yodogawa
東淀川区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/higashiyodogawa
東成区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/higashinari
生野区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/ikuno
旭区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/asahi
城東区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/joto
鶴見区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/tsurumi
阿倍野区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/abeno
住之江区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/suminoe
住吉区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/sumiyoshi
東住吉区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/higashisumiyoshi
平野区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/hirano
西成区まちづくり推進課city.osaka.lg.jp/nishinari

注意:担当課名は区によって「都市整備課」「建設局窓口」等と異なる場合があります。各区役所ページのトップから「空き家」「老朽建築物」等のキーワードで検索するか、区役所代表番号(06-XXXX-9986 の形式で各区共通)に電話してご確認ください。補助金に関する相談は大阪市住まい情報センター(06-6242-1177)でも一括して受け付けています。


補助金申請でよくある落とし穴

① 着工してから申請しようとした

最も多いトラブルです。「解体業者に声をかけたら工事が始まってしまった」という事例が毎年発生しています。着工後の申請は完全に受け付けられません。業者に問い合わせる前に、必ず窓口で補助金の確認を先に済ませてください。

② 年度の途中で予算枠が終了していた

補助金の予算は年間で決まっており、申請が集中すると年度途中(早い年は8月頃)に受付終了になります。「来年でいいや」と先送りにしていると、また一年待つことになります。

③ 所得条件を見落としていた

老朽危険建築物除却補助(一般)には前年度の所得要件があります。所得が一定額を超えると対象外になります。申請前に所得要件の確認を忘れずに。

④ 固定資産税を滞納していた

税金の滞納がある場合は補助対象外になります。補助金を申請する前に、固定資産税の支払い状況を確認してください。


補助金を使っても維持費が続く場合の選択肢

補助金で解体費用を抑えることができても、その後も土地の管理・固定資産税の支払いは続きます。特に以下のケースでは、補助金より先に売却を検討した方が有利なことがあります。

補助金より売却が有利なケース

  • 対象地区外の物件:補助金の対象区域に入らない場合、補助なしで解体するか売却するかを比較する必要があります
  • 急いで手放したい場合:補助金の申請から受取まで2〜4ヶ月かかるため、早期現金化が必要な場合は不向きです
  • 建物に価値が残っている場合:状態がそれほど悪くない建物は、解体より古家付きで売却した方が手取りが多くなることがあります
  • 補助対象外になった場合:所得要件・税金滞納・老朽度基準未達などで対象外になった場合でも、訳あり物件専門の買取業者なら現況のまま買取できます

売却と補助金の組み合わせパターン

パターン内容向いているケース
補助金で解体→更地売却解体費を抑えてから売却解体費が高く補助金が有効な物件
古家付きのまま買取解体せずそのまま売却急いでいる・補助対象外の物件
補助金で改修→賃貸活用改修して賃料収入を得る長期的な収入を望む場合

過去の取引では、補助金申請の手続きに3ヶ月かかることを嫌い、古家付きのまま直接買取を選んだケースも多くあります。補助金申請の手間と時間を考えると、買取査定を先に取って金額を比較してみることをおすすめします


まとめ

大阪市の空き家・解体補助金は、条件が合えば解体費用の2/3・最大200万円まで補助が受けられます。ただし以下の点に注意が必要です。

  • 着工前の申請が絶対条件(着工後は一切不可)
  • 予算枠に限りがあるため、4〜6月の早期確認が重要
  • 対象地区・所得要件・税金滞納のチェックが必要
  • 申請から受取まで2〜4ヶ月かかる

補助金の活用が難しい場合や、早期に手放したい場合は、買取という選択肢も併せてご検討ください。


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よくある質問

Q. 賃貸中の空き家でも補助金の対象になりますか?

解体補助(除却補助)は居住していない空き家・老朽建築物が対象です。賃貸中の物件は対象外になる場合があります。改修補助(住宅再生型)は賃貸化を目的とした改修であれば対象になる場合があります。詳しくは担当窓口にご確認ください。

Q. 相続したばかりの物件でも申請できますか?

相続登記が完了していれば申請できます。相続登記が未完了の場合は、相続関係を証明する書類(遺産分割協議書・戸籍謄本等)で対応できる場合があります。担当窓口に書類の代替について事前に確認してください。なお、相続登記は2024年4月から義務化されており(相続を知った日から3年以内)、早期の対応をおすすめします。

Q. 複数棟ある場合、すべてに補助金が使えますか?

補助金の対象は申請ごとに審査されます。複数棟の場合は1棟ずつ申請することになりますが、予算枠や所得要件の制限があります。複数棟をまとめて手放したい場合は、補助金申請と買取査定を並行して進めることをおすすめします。

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