空き家のミカタ

不動産売却は買取・仲介・放置どれが正解?4軸で徹底比較【2026年版】

八木 宏樹|宅地建物取引士・大阪府知事(1)第65646号
不動産の選択肢を比較する電卓とカギ

TL;DR — 大阪市の不動産 買取か仲介か 急いで売る・訳あり・築古なら買取(最短7日・仲介手数料ゼロ)。時間に余裕がある・築浅・好立地なら仲介(手取り最大・3〜6ヶ月)。放置は10年で固定資産税・管理費100〜300万円超の損失になり最悪の選択。大阪市の再建築不可・事故物件・相続アパート・共有持分は仲介では売れないケースが多く、空き家のミカタ(宅建業者・大阪府知事(1)第65646号)が直接買取・全国対応・無料査定。

結論:急いで売る・訳あり・築古なら買取。時間に余裕がある・築浅・好立地なら仲介放置は10年で100〜300万円超の損失になり最悪の選択。判断が難しい場合はまず無料査定で数字を比較する。

Q: 不動産を持っているが、買取・仲介・放置のどれが正解ですか? A: 物件の状態・売却期限・エリアによって正解は異なります。ただし「放置」は固定資産税・管理コストが毎年膨らみ、特定空き家指定で税額が最大6倍になるリスクもあり、長期的に最も損失が大きくなる選択肢です。買取か仲介かを迷うなら、両方の査定額を取ってから判断するのが最も合理的です。


【3択比較】買取 vs 仲介 vs 放置を4軸で徹底比較

比較軸買取仲介放置
スピード最短2〜3週間で現金化3〜12ヶ月(長いと1年超)売却なし(ずっと保有)
手間少ない(内覧不要・現況で売れる)多い(内覧対応・書類・交渉)管理手間が毎年続く
価格相場の60〜80%(手数料0円)相場通り〜相場以上(手数料3%+6万円)売却なし、価値は下落
精神的負担低い(早期に解決できる)中程度(売れるまで不安が続く)高い(老朽化・近隣苦情・税負担)

放置(売らない)は選択肢に見えて、実は最もコストが高い方法です。固定資産税・火災保険・管理費・修繕費が毎年かかり続け、建物は老朽化して価値が下がり続けます。特定空き家に指定されれば税額が跳ね上がります。


放置した場合の10年コストシミュレーション

大阪市内の空き家(土地評価額500万円・木造築30年・延床面積80㎡)を10年放置した場合を試算します。

コスト項目年間額10年合計
固定資産税(住宅用地特例あり)約6万円約60万円
火災保険約3万円約30万円
最低限の管理費(清掃・防犯)約5万円約50万円
小修繕・害虫駆除等約3万円約30万円
小計約17万円約170万円

さらに「特定空き家」に指定された場合、住宅用地特例が外れて固定資産税が最大6倍(年約36万円)になります。10年で300万円を超えるケースも珍しくありません。

今すぐ買取に出した場合の手取りが150〜200万円であれば、放置10年+価値下落>今の買取手取りという逆転が起きます。


仲介と買取の手取りシミュレーション(大阪市・2,500万円の物件)

仲介で売却した場合

項目金額
売却価格2,500万円
仲介手数料(3%+6万円+税)▲89.1万円
手取り額(値下げなし)約2,411万円

ただし、3〜6ヶ月売れなかった場合、値下げ交渉が入ります。

ケース手取り額
値下げなし(2,500万円成約)約2,411万円
200万円値下げ(2,300万円成約)約2,222万円
400万円値下げ(2,100万円成約)約2,032万円

買取で売却した場合

項目金額
買取価格(相場の75%)1,875万円
仲介手数料0円
手取り額約1,875万円

最短2〜3週間で現金化できます。

400万円の値下げが必要なケースでは、仲介との差はわずか約157万円。 売却期間中の固定資産税・管理費・精神的負担を加味すると、実質的な差はさらに縮まります。


実例5ケース:こういうときは「買取」が正解だった

以下はすべて空き家のミカタが実際に対応した事例をもとにした事例です(個人情報は一部変更しています)。

ケース1:仲介3社に断られた相続空き家→18日で現金化(大阪市・築44年・接道狭小)

A.Y.さん(60代女性)は、相続した父名義の空き家を売ろうと仲介業者3社に相談。いずれも「築年数が古すぎる」「接道が1.8mで再建築不可」を理由に断られました。

空き家のミカタにLINEで相談後、翌日に概算査定、相談から14日後に売買契約、18日で決済・現金化。手取り203万円(更地評価280万円から解体費・諸費用を控除した現実的な水準)。

「仲介3社に断られたときは、もう売れないと思っていました。LINE一通で相談できて、25日で全部終わるとは想像もしていなかったです」

ケース2:仲介で3ヶ月売れなかった→買取切替で7日後に価格確定(大阪市・中古マンション)

B.T.さん(50代男性)は転勤に伴い大阪市内のマンションを仲介に出したが、3ヶ月で内覧ゼロ。仲介業者から「200万円の値下げ」を提案された段階で買取に切り替え。買取査定の申込から7日後に買取価格が確定し、翌月に決済。仲介での想定手取り(値下げ後)と買取手取りの差は約80万円で、期間中の管理費・精神的負担を加味して買取を選択。

ケース3:孤独死マンションを相続→仲介2社断られ→遠方から18日で売却(大阪市・特殊清掃前)

「孤独死した物件を相続したのですが、仲介2社に断られました。特殊清掃もしていない状態なのですが、それでも相談できますか?」

北海道在住のB.K.さん(40代女性)がLINEで相談。特殊清掃前・遠方・告知義務あり という3つのハードルがありましたが、買取専門業者は告知前提で価格設定するため交渉がスムーズに進展。大阪市に一度も来ることなく18日で売却完了、手取り471万円。

ケース4:共有持分トラブル→兄弟間の争議を解決して買取(大阪市・相続アパート)

C.M.さん(50代男性)は相続アパートを兄弟3人で共有。1人が「売りたくない」と主張して仲介での売却が不可能に。共有持分専門の買取業者に相談し、3者それぞれの持分評価額を提示。最終的に全員が合意して一括買取が成立。仲介では手も足も出なかった案件が相談から45日で現金化

ケース5:空き家3年放置→固定資産税通知で決断→25日で解決(大阪市平野区・築35年戸建て)

D.F.さん(70代男性)は2022年に父から相続した大阪市平野区の戸建てを「何となく処分できず」3年間放置。2025年に市から「管理不全予備通知」が届いたことで決断。買取査定を申込み、相談から25日で売買契約・決済が完了。毎年20万円超だった維持管理費から解放され、現金も手に入った。


買取と仲介の基本比較(改めて整理)

項目買取仲介
買主不動産業者一般の個人(マイホーム購入者等)
売却価格相場の60〜80%相場通り〜相場以上も可能
売却期間2〜4週間3〜6ヶ月(長いと1年以上)
仲介手数料なし売却価格×3%+6万円+消費税
内覧対応不要必要(複数回)
広告掲載なし(近隣に知られない)あり(ポータルサイト等)
リフォーム不要(現況のまま)必要な場合あり

宅建業者の視点: 「買取=損」と考える方は多いのですが、必ずしもそうではありません。仲介で半年売れ残り、結局値下げして売った場合、最初から買取を選んだ方が手取りが多かったというケースは実際にあります。さらに「放置」を続けた場合と比べると、多くのケースで早期の買取売却の方が有利です。


不動産売却の書類と鍵

買取を選んだ方がよいケース

1. 売却期限が1ヶ月以内

相続税の納税期限(申告期限10ヶ月)、離婚に伴う財産分与、転勤など。期限が決まっている場合は買取が安全です。

2. 築25年超のマンション・築20年超の戸建て

建物の価値が低い物件は、仲介でも値下げ交渉されやすく長期化リスクがあります。買取との手取り差が小さくなるため、時間と手間を考えると買取が有利なことが多いです。

3. 修繕やリフォームが必要な物件

雨漏り・シロアリ・設備老朽化など。買取業者にリフォーム前提で売却した方が、自分でリフォームして仲介に出すより手残りが増えることがあります。

4. 訳あり物件

再建築不可・借地権付き・事故物件・共有持分など。専門の買取業者に依頼するのが現実的です。

5. 仲介で3ヶ月以上売れなかった

「このまま値下げを繰り返すより、買取に切り替えた方がトータルの手取りが多くなる」可能性があります。


判断フローチャート(5ステップ)

STEP1:期限はあるか? → 1ヶ月以内に売りたい → 買取

STEP2:物件に訳ありはあるか? → 再建築不可・事故・共有持分・相続アパート → 買取を優先検討

STEP3:築年数は? → 築25年超または状態が悪い → 買取と仲介の両方で査定を取り比較 → 築15年以内・状態良好 → STEP4へ

STEP4:エリアの需要は? → 北区・中央区・福島区等の都心 → 仲介 → 郊外・生野区・平野区等 → 買取と仲介の両方で査定を取り比較

STEP5:放置コストを計算したか? → 年間維持費×10年 vs 今の買取価格を比較してから決断する


よくある質問

Q. 買取と仲介、両方の査定を取ることはできますか?

はい、できます。むしろ両方の査定額を比較することをおすすめします。数字で差を確認してから決断するのが最も合理的です。

Q. 仲介で売れなかったら買取に切り替えられますか?

はい、可能です。「買取保証付き仲介」という方法もあります。一定期間仲介で売却活動を行い、売れなかった場合にあらかじめ決めた価格で業者が買い取る仕組みです。

Q. 買取だと仲介手数料は本当にかかりませんか?

不動産業者が直接買い取る「直接買取」では仲介手数料は発生しません。 ただし「買取仲介」では仲介手数料が発生することがあります。契約前に必ず確認してください。

Q. 放置し続けると特定空き家に指定されますか?

管理が不十分な空き家は市区町村から「特定空き家」に指定される可能性があります。指定されると固定資産税の住宅用地特例が外れ、税額が最大6倍になります。2023年の空き家法改正で対象が拡大されているため注意が必要です(出典:国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律の施行について」2023年12月施行)。


まとめ

判断基準買取がおすすめ仲介がおすすめ放置はNG
売却期限1ヶ月以内3〜6ヶ月の余裕あり
築年数築25年超築15年以内
物件状態修繕が必要・訳あり状態良好
エリア郊外・需要が少ない北区・中央区等の都心
最優先事項スピード・手間なし手取り額の最大化10年で100〜300万円超の損失

「放置するくらいなら、とりあえず査定だけ取る」が最初のステップです。 査定は無料で、査定を受けたからといって売却義務はありません。数字を知ってから判断するだけで、将来の後悔を大幅に減らせます。


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