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再建築不可物件の買取相場|大阪市エリア別の価格帯と高く売るコツ

宅建業者
大阪市内の狭い路地に面した古い住宅 再建築不可物件のイメージ

「相続した実家が再建築不可だった」「不動産会社に相談したら買取価格が安すぎて驚いた」。再建築不可物件を所有している方にとって、自分の物件がいくらで売れるのかは最も気になるポイントではないでしょうか。

この記事では、再建築不可物件の買取相場の基本的な考え方から、大阪市の主要エリア別に具体的な価格帯の目安を提示し、査定額を左右するポイントや2025年建築基準法改正の影響まで、宅建業者の立場から解説します。

再建築不可物件の買取相場|基本の考え方

再建築不可物件の買取相場は、同じエリアの通常物件と比べて30〜70%程度が一般的な目安です。

「30〜70%」と幅が大きい理由は、物件ごとに条件が大きく異なるためです。たとえば、駅から徒歩5分の再建築不可物件と、駅から徒歩20分の再建築不可物件では、当然ながら価格差が生まれます。

買取価格の決まり方

再建築不可物件の買取価格は、おおまかに以下の計算式で算出されます。

買取価格 = 周辺の通常物件の相場 × 減価率(30〜70%)

減価率に影響する主な要素は以下のとおりです。

要素価格が上がるケース価格が下がるケース
接道状況道路に1.8m以上接している(あとわずかで基準クリア)まったく道路に接していない(袋地)
建物の状態築年数が浅い・リフォーム済み築50年超・雨漏り・傾きあり
立地駅徒歩10分以内・商業施設が近い駅から遠い・利便性が低い
土地の広さ50㎡以上で実用性がある20㎡未満で活用が難しい
隣地との関係隣地の購入・借用で再建築可能にできる隣地の協力が得られない

なぜ一般の不動産会社では断られるのか

再建築不可物件を売りたいと思って不動産会社に相談したところ、「この物件はうちでは扱えません」と断られた経験はないでしょうか。一般の不動産会社が再建築不可物件を敬遠する理由は、主に3つあります。

理由① 住宅ローンが使えない

再建築不可物件は担保価値が低いと判断されるため、ほとんどの金融機関で住宅ローンの審査が通りません。購入者は現金一括で買う必要があり、買い手の数が大幅に限られます。

仲介で売り出しても、ローンが使えないことがわかった時点で購入をあきらめる方がほとんどです。

理由② 建て替えができない

建物が老朽化しても新しい建物を建てられないため、将来的な資産価値の向上が見込めません。一般の不動産会社にとっては、販売が難しく、長期間売れ残るリスクが高い物件です。

理由③ 仲介手数料が少額になる

再建築不可物件は通常の物件より売却価格が低くなるため、不動産会社が受け取る仲介手数料も少額になります。手間がかかるわりに利益が少ないため、積極的に取り扱わない会社が多いのが実情です。

専門業者が再建築不可物件を買える理由

大阪市内の古い住宅街の狭い道路 接道義務と再建築不可の関係

一般の不動産会社では断られる再建築不可物件でも、専門の買取業者であれば買い取ることができます。その理由は以下のとおりです。

自社で活用するノウハウがある

専門業者は、再建築不可物件を買い取った後に自社でリフォーム・リノベーションを行い、賃貸物件や再販物件として活用するノウハウを持っています。建て替えができなくても、既存の建物を活かした収益化の方法を熟知しています。

隣地の購入・借用で再建築可能にする

専門業者は、隣接する土地の所有者と交渉し、土地の一部を購入・借用することで接道義務をクリアするケースもあります。再建築可能になれば物件の価値は大幅に上がるため、業者にとっても利益を出しやすくなります。

現金で購入できる

専門業者は自己資金で物件を購入するため、住宅ローンの審査は関係ありません。査定から買取まで、最短で1〜2週間で完了することもあります。

大阪市エリア別の買取価格帯【参考データ】

不動産査定書類と電卓 再建築不可物件の買取価格を算出するイメージ

大阪市内で再建築不可物件が多いエリアの参考価格帯をまとめました。以下は、2026年の公示地価をもとに、住宅地の一般的な価格から再建築不可の減価率(30〜70%)を適用した試算です。

※ 実際の買取価格は物件の個別条件によって大きく異なります。あくまで目安としてご覧ください。

土地60㎡・築50年木造戸建の場合

エリア住宅地の公示地価(㎡)通常物件の土地価格(60㎡)再建築不可の買取価格帯
東成区約33.5万円約2,010万円600万〜1,400万円
城東区約32.2万円約1,930万円580万〜1,350万円
旭区約27.4万円約1,640万円490万〜1,150万円
西成区約22.5万円約1,350万円400万〜940万円
生野区約20.5万円約1,230万円370万〜860万円

(出典:国土交通省「令和8年地価公示」をもとに当社が試算)

価格帯に幅がある理由

同じエリア内でも、以下のような条件で数百万円の差が生まれます。

  • 駅からの距離:最寄り駅から徒歩5分と15分では、土地の価値が2割以上変わることがあります
  • 接道の長さ:接道が1.9mなど、わずかに基準に届かないだけのケースは価格が高くなりやすいです
  • 建物の状態:雨漏りや傾きがなく、そのまま居住できる状態であれば評価は上がります
  • 隣地の状況:隣地が空き地や売り出し中であれば、セットで購入する業者がつきやすくなります

買取価格を左右する5つの査定ポイント

再建築不可物件の査定では、一般の不動産とは異なるポイントが重視されます。

① 接道状況の詳細

「再建築不可」と一口に言っても、接道の状態は物件ごとに異なります。

  • 間口が1.9mで、あとわずか10cmで基準を満たす物件
  • 道路にまったく接していない袋地
  • 建築基準法上の「道路」に認定されていない通路に面している物件

接道状況が「あとわずかで再建築可能」というケースほど、買取価格は高くなります。

② 建物の構造と状態

木造・鉄骨造・RC造など、建物の構造によってリフォームの自由度が変わります。また、雨漏り・シロアリ被害・傾きなどの重大な瑕疵がある場合は、修繕費用が差し引かれます。

③ 土地の面積と形状

40㎡以上あれば実用的な活用が可能とされています。一方、20㎡未満の狭小地や、極端に細長い変形地は活用が難しく、価格が下がる傾向にあります。

④ 周辺環境と将来性

再開発計画がある地域や、セットバック予定の道路に面している場合は、将来的に再建築可能になる可能性があるため、価格が上がりやすくなります。

⑤ 権利関係の整理状況

相続登記が完了しているか、共有者がいるかどうかも査定に影響します。権利関係が複雑な場合は、整理にかかる時間や費用が考慮されます。

2025年建築基準法改正の影響|再建築不可物件の相場はどう変わる?

2025年4月に施行された建築基準法の改正は、再建築不可物件の所有者にとって重要な変更を含んでいます。

4号特例の縮小とは

これまで「4号建築物」に分類されていた木造2階建て住宅(多くの再建築不可物件が該当)は、大規模な修繕・模様替えを行う際に建築確認申請が不要でした。

2025年4月以降、これらの建物は「新2号建築物」に再分類され、主要構造部の過半に及ぶ大規模な修繕・模様替えには建築確認申請が必要になりました。

再建築不可物件への具体的な影響

接道義務を満たしていない再建築不可物件の場合、建築確認申請が通らない可能性があります。つまり、これまでは「建て替えはできないけれど、大規模リフォームはできる」という活用ができたケースでも、改正後はそのリフォーム自体が難しくなる場合があるということです。

相場への影響

この改正により、再建築不可物件の活用の幅が狭まる可能性があります。リフォームによる価値向上が難しくなれば、買取業者の提示価格にも影響が出ることが考えられます。

建物の状態が良いうちに売却を検討することが、結果的に高い価格での売却につながります。

ただし、床面積200㎡以内の木造平屋であれば「新3号建築物」に分類され、従来どおり大規模リフォームが可能です。

再建築不可物件の買取の流れ

再建築不可物件を専門業者に買い取ってもらう場合の一般的な流れは以下のとおりです。

ステップ1:物件情報の整理

まず、お手元の物件について以下の情報を確認します。

  • 物件の所在地(住所)
  • 土地の面積・建物の面積
  • 築年数
  • 再建築不可の理由(わからなければ業者が調査します)
  • 相続登記の有無

ステップ2:査定の依頼

再建築不可物件の取り扱い実績がある業者を3社程度選び、査定を依頼します。一般の不動産一括査定サイトでは再建築不可物件に対応していないことが多いため、専門業者に直接相談するのが確実です。

ステップ3:現地調査・査定結果の提示

業者が現地を訪問し、接道状況・建物の状態・周辺環境などを確認します。調査には30分〜1時間程度かかるのが一般的です。現地調査後、1週間以内に査定結果が提示されます。

ステップ4:売買契約・決済

査定額に納得できたら売買契約を締結します。契約から決済まで、最短で2週間〜1ヶ月程度で完了します。仲介による売却(3ヶ月〜半年以上かかることも)と比べて、大幅に短い期間で現金化が可能です。

再建築不可物件の売却を検討されている方へ

再建築不可物件は「売れない」と思い込んでいる方が少なくありません。しかし、専門の買取業者に相談すれば、思っていたより高い価格で売却できるケースもあります

当社(合同会社アルシェスタイル)では、大阪市を中心に再建築不可物件の査定・買取のご相談を承っております。査定は無料で、秘密厳守で対応いたします。

「いくらで売れるか知りたいだけ」という段階でもかまいません。お気軽にご相談ください。

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