相続した実家の遺品・家財整理|費用相場・業者選び・残置物のまま売る方法【2026年版】
相続した実家には、家具・衣類・食器・書類・仏壇など、長年の生活品がそのまま残っています。「全部片付けてから売らないといけないのか」と感じている方がほとんどです。
でも、急いで全部処分する必要はありません。選択肢を整理してから、状況に合った方法を選べば大丈夫です。
相続した実家の家財整理、3つの選択肢
家財の処分方法は大きく3つあります。
| 方法 | 費用 | 手間 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| ①自力で片付ける | 粗大ごみ処理代のみ(数千〜数万円) | 大きい | 時間に余裕があり、近くに住んでいる場合 |
| ②遺品整理業者に依頼 | 8〜80万円(間取りによる) | 小さい | 遠方在住・高齢で作業が難しい場合 |
| ③残置物のまま買取売却 | 0円(売却価格に含まれる) | ほぼなし | 早く手放したい・片付けが難しい場合 |
③は「不動産買取業者が現況のまま購入する」方法です。家財を片付けずに売れるため、遺品整理の費用も手間もかかりません。ただし、仲介よりも売却価格が下がるケースがあります。
遺品整理業者の費用相場(2026年版)
遺品整理業者に依頼した場合の費用は、物件の間取りと荷物の量によって大きく変わります。
間取り別の目安
| 間取り | 費用の目安 | 作業日数 |
|---|---|---|
| 1R・1K | 3〜8万円 | 半日〜1日 |
| 1LDK・2DK | 8〜20万円 | 1〜2日 |
| 2LDK・3DK | 15〜35万円 | 1〜3日 |
| 3LDK以上・一戸建て | 25〜80万円 | 2〜5日 |
※荷物の量・アクセス条件(エレベーターなし等)・アスベストや特殊清掃が必要な場合は追加費用がかかります。
費用に含まれる主な内容
- 家財の仕分け・搬出・廃棄
- 不用品の廃棄物処理(軽トラック1台分で1〜2万円相当)
- 清掃(基本的な拭き掃除まで)
リサイクル可能な家具・家電は買取価格と相殺できる業者もあります。買取額が大きければ費用がゼロになるケースもあります。
遺品整理業者の選び方|絶対に確認すべき3つのポイント
遺品整理業者は玉石混交で、悪質業者による被害も報告されています。以下の3点を必ず確認してください。
① 一般廃棄物収集運搬業の許可証を確認する
廃棄物を適法に運搬・処理するには、各市区町村から「一般廃棄物収集運搬業の許可」を受けている必要があります。この許可を持たない業者が廃棄物を回収した場合、不法投棄につながることがあります。見積もりの際に許可証の提示を求めてください。
② 複数の業者から見積もりを取る
同じ部屋でも、業者によって費用が2〜3倍異なることがあります。最低3社から見積もりを取り、内訳を比較してください。「追加料金なし」「作業前に書面で確認」という業者を選ぶと安心です。
③ 作業前後の写真記録をお願いする
作業中のトラブル(紛失・破損)を防ぐため、作業前・作業後の写真を撮ってもらうことを依頼してください。信頼できる業者は快く対応します。
「一般社団法人遺品整理士認定協会」認定業者の活用
「遺品整理士」の資格を持つスタッフがいる業者は、倫理面での研修を受けています。ただし、資格の有無よりも許可証の確認と見積もりの比較の方が重要です。
貴重品・形見の品の扱い方
遺品整理業者に依頼する前に、自分で部屋を確認して以下のものを取り出しておきましょう。
最優先で確保するもの
- 現金(タンスの引き出し・封筒の中)
- 通帳・印鑑・保険証券
- 権利証(不動産の登記済権利証または登記識別情報)
- 貴金属・宝飾品・骨董品
確認すべき場所
- タンスの引き出し全段
- 押し入れの奥・段ボール箱の中
- 仏壇・神棚の引き出し
- 金庫・保険書類のファイル
「使い道がなくても、他の相続人と相談してから処分する」という姿勢で進めると、後からのトラブルを防げます。
実務からの視点: 買取のご相談をいただく際、「片付けてから来ます」とおっしゃるお客様が多くいらっしゃいます。でも、急いで片付ける必要はありません。貴重品を確保した後は、残りの家財は買取業者に判断を任せることができます。「まず相談してみてください」とお伝えしています。
残置物・家財がある不動産を「そのまま」売る方法
不動産の買取業者は、家具・衣類・食器などの家財が残ったままでも購入できます。「現況買取」と呼ばれる方法です。
現況買取の流れ
- 相談・査定依頼: LINEまたは問い合わせフォームから物件情報を伝える
- 簡易査定: 住所・間取りをもとに概算価格を提示
- 現地調査: 担当者が現地を確認(家財の量・状態も含めて査定)
- 買取価格の提示: 残置物の処分費用を差し引いた価格を提示
- 契約・引渡し: 合意後に売買契約を締結。引渡し後に業者が残置物を処分
仲介との違い
仲介では、売主が家財を片付けてから引き渡すのが原則です。買取なら片付け費用も手間も不要で、売却価格から残置物の処分費用が差し引かれた額を受け取る形になります。遺品整理費用(25〜80万円)と比較した場合、現況買取の方が手残りが多くなるケースも少なくありません。
よくある質問
Q. 遺品整理の費用は誰が払いますか?
相続人が複数いる場合、費用を誰が負担するかは法律では決まっていません。一般的には相続人全員で話し合い、相続分に応じて折半するか、不動産の売却代金から差し引く形が多くあります。事前に決めておくと後々のトラブルを防げます。
Q. 遠方に住んでいて、片付けに行けないのですが?
遺品整理業者は立ち会い不要で作業できる業者も多くあります。鍵を郵送するか、近くに住む相続人に立ち会いを依頼するか、業者と要相談です。不動産の買取であれば、現地調査と契約はリモート対応(委任状活用)もできます。
Q. 仏壇・仏具はどう処分すればいいですか?
菩提寺や遺品整理業者の「仏壇引き取りサービス」を利用するのが一般的です。費用は3〜5万円程度が目安です。不用品回収業者でも対応していますが、「閉眼供養(魂抜き)」を先にお寺に依頼することをおすすめします。
Q. 遺品整理後の家を売るには何から始めればいいですか?
遺品整理と並行して、相続登記(名義変更)の手続きを進めてください。相続登記が完了していないと不動産を売却できません。2024年4月から相続登記が義務化(3年以内)されているため、早めに対応することをおすすめします。詳しくは相続登記の手続きガイドをご覧ください。
Q. 遺品整理をしてくれる業者と不動産買取業者は別ですか?
遺品整理と不動産売却は別の業者が担当するのが一般的です。ただし、買取業者が提携している遺品整理業者を紹介してくれるケースもあります。まず不動産の買取業者に相談して、「残置物はどう扱いますか?」と確認するのが一番スムーズです。
まとめ
相続した実家の家財整理には、主に以下の3つの方法があります。
- 自力で片付ける: 費用は安いが時間・体力が必要
- 遺品整理業者に依頼する: 一戸建てで25〜80万円が目安。立ち会い不要の業者も
- 残置物のまま買取に出す: 片付け不要。残置物処分費を差し引いた価格で売却
「まず片付けなければ」と思いすぎると、判断が遅れて固定資産税だけが増え続けることがあります。不動産の現況買取なら、片付けの前に査定だけ受けることもできます。査定・相談は無料ですので、気軽にご相談ください。
関連するガイド記事
- 相続アパートを手放したい方へ|売却の流れ・税金・失敗しない判断基準を宅建業者が完全解説【2026年最新】
- 相続不動産の処分 完全ガイド2026|法律・登記・比較表・失敗対策まで一気に解説
- 【2026年版】相続した不動産の売り方 完全ガイド|実務手順・費用・業者選定を買取業者が解説
- 空き家処分の5大選択肢を徹底比較【2026年版】費用・期間・手残り額
- 相続した実家の解体費用が払えない|補助金・現況買取で費用ゼロで手放す3つの方法
相続した家の家財・残置物の扱いについて無料相談
空き家のミカタは、家財・残置物が残っている状態でも買取に対応しています。「片付けが大変で困っている」「遠方にいて管理できない」といったご事情も、まずはご相談ください。